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歌謡曲コレクター

< 私 と 音 楽 >

音楽との出会いは、小学校四年生の頃だったろうか?
父に連れられて行った秋葉原でトランジスターラジオを3500円で買い、AMを毎日聴いては楽しんでいた。
ある日素晴らしい歌を聴いてすっかり魅了されてしまった。
その曲は
「可愛いベイビー」(コニー・フランシスの日本語版)

デル・シャノン、ジョン・レイトン、ニール・セダカ、
ポール・アンカ、ヘレン・シャピロ、ジーン・ピットニー、
クリフ・リチャード、ナンシー・シナトラ、ジョニー・ソマーズ
など尽きることない名曲の連続!

完全にオールディーズ・ファンになったのであった。

ところが、ビートルズのあのうるさい音楽のために、綺麗なメロディー・ラインのオールディーズは駆逐され、ポピュラーが楽しめなくなってしまった。
ちょうどその頃なにげなく聴いた「霧の中の少女」(久保浩)
が心に残り、「恋物語」(久保浩)のレコードを買うに至って、

自分の進む道は<歌謡曲>しかないと決心し、きっぱりポピュラーと決別したのであった。

いつから歌謡曲の録音収集を始めたのか、よく覚えていない。
秋葉原でテープレコーダーを買ってもらった昭和41年頃からラジオ放送やテレビの録音を始めたと思われる。
最初はラジオから出る音をマイクロホンで録音するというとんでもないやり方でノイズが入ってしまったが、すぐにAUX(補助入力ジャック)から録音するようになり、録音の失敗はなくなった。
そのうちFM放送が開始され、歌謡番組をステレオで一日4本、毎日エア・チェックしていた。

歌謡曲の「50音順歌手名」の目録(索引)を作り、バインダーで管理。
好き嫌いにかかわらず、目録に無い曲は歌手が誰であろうが、つまらない内容の曲であろうが片っ端から全部録音・保存。
オープンリールデッキが製造中止になった後はDATで録音。
保存の方も、オープンリールからカセット、MDへ。
大事な曲はレコード(EP・LP)やCDを購入。中古レコード店にもよく足を運んだ。レコード・オークションで入手したものも多い。


この録音・音源の収集とデータの整理はライフワークとなる。

昭和初期の流行歌から最新のJ-POPまで日本の音楽を収集。

長年継続した結果、録音した歌手は延べ約8,300人、録音した曲は約90,000曲になった。

(民謡、童謡、テレビ主題歌、演奏物、洋楽を除く)

形態はLPレコード、シングル盤、CD、MD、カセットなど。
私の場合は、レコード・コレクターではなく、
「歌謡曲の音源コレクター」といえる。
一番好きなジャンルは「青春歌謡」である。

私の好きな曲(2024年)
私が好きな曲を選ぶ場合、自身が作曲をするので歌詞よりは曲のほうに重点を置いた評価になります。オリジナリティー、きれいなまたは可愛さ、メロディーの心地よさを加味して12曲選びました。
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青春の夢のせて(手塚しげお)

学園テレビドラマ『風来坊先生』の主題歌。山田吾一が先生役の主人公で1964年8月から翌年2月まで26回放送された。主題歌は若さがあふれ、ドドンパの跳ねるようなリズムが印象的。若い頃を思い出させる名曲だと思う。1965年発売。
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白百合三度笠(古都清乃)

「女橋幸夫」というキャッチフレーズもあった古都清乃の股旅調歌謡曲。吉田正門下で『長良川夜曲』が代表曲といえるが、この曲はとてもリズミカルで心地よい股旅ものであり何度聞いても飽きない。
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愛の棲む家(ナオミ&メープル)

テレビドラマ『ふしぎなご縁で』主題歌。1973年発売。倉本直美の癒されるようなボーカルがとにかく素晴らしい。聞いていると心が明るくなる。今は亡きなかにし礼の作詞で、作曲は坂田晃一。

ガラス戸の中(林 寛子)

1974年ファーストアルバム『乙女』に収録された曲。のちに歌詞を変えたシングル盤『白い窓辺』という曲名で発売されたが、歌い方がフワフワしていてどうもお勧めできない。元歌の『ガラス戸の中』のほうがひたむきな熱唱が伝わり断然良い。

愛の真珠(柏木由紀子)

1965年に『若い真珠』でデビュー。1969年発売の7枚目のシングル盤。とても気持ちの良いサビの作曲部分があり気に入っている。

伊豆の踊り子(原 美登利)

デビュー曲の『小麦色の少年』はアイドル路線かと思われたが1973年発売の『初恋の町/伊豆の踊り子』から歌謡曲、さらに次作で演歌へと変わってゆく。この曲はB面曲ながらA面曲以上に歌手にフィットしている。意外と厚みのある声で歌の最後の伸ばすところに魅力がある。

恋は紅いバラ(加山雄三)

誰でも『君といつまでも』が一番だと言うであろうが、その元歌に近いような姉妹曲ともいえるこの曲のほうが私は大好きだ。何といってもそのまじめな歌い方、礼儀正しさを感じさせる歌がすばらしい。とても好感が持てる。

無情の雨(三笠優子)

『冬から春へ』というアルバムに収録された曲。1983年発売。女心のしみじみとした情感を歌うのがうまく、『夜寒酒』がそのイメージの曲であるが、この曲のほうが本領を発揮している。なぜか一度もCD化されない幻の名曲。

明日にくちづけを(松 たか子)

2002年発売。常に音が鳴り響いているような感じの曲で、包み込まれるような幸福感がある。松たか子本人の作詞作曲。

太陽は泣いている(いしだあゆみ)

1968年発売。ビクターからコロムビアに移籍後最初に発売した曲で、筒美京平の最高傑作だと思う。スピーディーで流れるような軽快な歌、リズムに乗って歌ういしだあゆみは最高。

恋する時間(REIMY)

1986年発売。この曲も筒美京平が作曲。「映画のように・・・」という繰り返すフレーズがすばらしく、印象に残る曲。

緑の季節(山口いづみ)

1972年のデビュー曲。とてもリズミカルな曲で心地よい。最後の1行の部分が作曲的にとても感心した。これは私にはできない。
​ユニークな曲
さまざまなタイプの流行歌がある中で、これは独創的な異色の曲であると感じた曲を取上げました。是非機会があれば聞いてみてください。

星屑の町(三橋美智也)
作詞:東条寿三郎 作曲:安部芳明

ドドンパ調でカントリー&ウェスタンの雰囲気。あの大御所の三橋美智也が歌った曲の中でも一番の異色作品ではないか。傑作だと思う。
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桑港のチャイナ街(渡辺はま子)
作詞:佐伯孝夫 作曲:佐々木俊一

ガチャガチャした雰囲気と異国情緒の面白さ。懐メロにしてはかなり派手な珍しい曲といえよう。
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感傷(沖田正人)
作詞:あさひな知彦 作曲:小田裕一郎

初めて聞くとこんなにぶっきらぼうでハチャメチャな歌い方でいいのだろうかと感じるが、意外と心に残る曲である。

くちづけは許して(サンディー・アイ)
作詞:葵 ゆうじ 作曲:葵 まさひこ

よくこういう曲が作れるものだと感心してしまう。独創的で派手で面白いし、サンディー・アイの歌い方も素晴らしい。
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桜の花(田中沙織)
作詞、作曲:たなかさおり

実にユニークな歌。出だしから意表をつく感じで、普通のメロディーの裏を行くような作曲が面白い。
​感動した曲
​今まで聞いてきた90,000曲の中で一番感動した曲はこの曲です。
『紙のピアノ』
​川野夏美がNatsumiという歌手名で発売した曲です。娘が亡き母親を偲ぶ歌で、この曲には涙が出ました。
駒師江仙 YouTube
YouTubeに昔担当した歌手の歌や珍しい音源、自作曲10曲を登録しています。音の見本をここに数曲ご紹介しておきます。
3.愛は愛(巡音ルカ)
00:00 / 03:35
​歳の離れた人を慕う三連の曲。駒師江仙が作詞作曲した一番評価の高い代表曲。
6.赤信号(ルカ)
00:00 / 04:25
​駆け落ちの行く手に灯る赤信号。語りかけるような歌と不気味な女声コーラス。
10.可憐な花(ルカ)
00:00 / 03:07
​ロス・プリモスのようなムード歌謡。都会の明と暗に翻弄される女性を描いた作品。
愛は愛(mt)オリジナル
00:00 / 03:35
名曲『愛は愛』をボーカロイドではなくプロの歌手mt が歌っています。
​YouTubeで「駒師江仙」と検索してください。
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