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園芸
栽培したことがある果樹
柑橘類(ミカン、ユズ、キンカン、レモン)
​イチジク、カキ、クリ、モモ、ビワ、カリン、ザクロ、ウメ、ポポー
​グァバ、アボカド、フェイジョア、パイナップル、シャカトウ、アテモヤ、チェリモヤ、シークヮーサー
栽培したことがない果樹
​ブルーベリー、キウイ、オリーブ、ブドウ、リンゴ
花にはあまり興味がありません。ハイビスカス、アジサイくらいです。
​いろいろな果樹を経験してきて、現在は神奈川県でも難しい熱帯果樹に力を入れています。
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アボカド
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この本を読めば詳しく書いてあるが、アボカドは開花AタイプとBタイプの二種類が隣接していないと受粉できない。日本のマーケットで売られている「ハス」という品種は耐寒性が弱いので冬になるとすぐ葉や枝が茶色く枯れてしまう。そのため「ハス」1本でも育てるのが困難なうえ、他の品種がそばにないから結実は不可能である。

耐寒性のあるアボカドは「ベーコン」「フェルテ」「メキシコーラ」などだが、スーパーや八百屋では売っていないのでその苗木を入手するしかない。
2009年に種から芽が出た「ハス」を地植え。
2011年5月に橋爪農園から「ベーコン」の苗木を購入。(右写真)
樹高は30cmくらいだった。

これで開花型がAタイプの「ハス」とBタイプの「ベーコン」という2品種がそろった。

「ベーコン」は耐寒性が強いので冬でもいっさい茶色く枯れてこない。しかし、「ハス」のほうは冬寒いと大きなダメージを受ける。日当たりの良い場所のほうがいいかというと実はそうではない。冬でも昼間は直射日光が当たる部分は気温は30℃近くまで上がる。反面夜は0℃~2℃くらいに冷え込む。この寒暖差が大きいことが木にとって大きな負担となる。つまり寒ければ寒いままで寒暖差が少ない場所のほうがいいわけだ。
アボカドを植えた場所は南側の塀のそば。冬は一日中ほとんど日が当たらない寒い場所だが、塀があるおかげで多少風をよけることが出来る。この場所に植えたことで「ハス」は冬には葉や枝が茶色く枯れてしまうが、幹は枯れず春になると復活して成長していった。
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アボカドを育てている人は多いが、「ハス」だけしかないので絶対に結実しない。
鉢植えでは無理で(暖かい沖縄県なら可能だが)地植えで2mから3mくらいまで成長して高くならないと花芽がつかない。
それには10年近くかかるかもしれない。
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大木となった「ベーコン」。
上にも横にも広がっている。
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「ハス」の花粉で「ベーコン」が結実した。
​2019年「ベーコン」を植えて8年目に初めてアボカドの果実を収穫できた。
​「ハス」と違い果皮が緑色で皮はうすい。味は売り物と同じでおいしい。
2022年にも2個収穫。

​人工授粉をするにも花粉が非常に小さいため集めることが難しくできない。
2023年~2024年にかけて
11個収穫。
5月に「ベーコン」の花が大量に咲く。その時「ハス」は冬のダメージから回復途中で、花が咲くのが遅いし少ない。
もし「ハス」の開花期がもっと早く、花が多く咲いていればさらに受粉・結実すると思われる。
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​平均すると300~350g。
​大きさは10cm程度
​スーパーで買った「ハス」(下の黒い方)は180g。「ベーコン」(緑色)は300gと大きい。
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シークヮーサー
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​「ヒラミレモン」とも言い沖縄県で広く栽培されている。熱帯果樹なので地植えは難しいという先入観があったがミカン科なので寒さに意外と強く大丈夫だった。
​(2019年苗木購入)
​118個収穫(10月)
​シークヮーサーの花(4月)
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​フェイジョア
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「アポロ」
​枝がすごく暴れる。184個収穫。
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「トラスク」
​まん丸い形の実。68個収穫。
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「アポロ」の花。(5月)
​白い花びらは甘くて食べられる。
​2020年「アポロ」「トラスク」「クーリッジ」を記念樹のため大苗で購入。
そのためもう翌年から結実することになった。熱帯果樹にしてはかなりの耐寒性があり、YouTubeでフェイジョア農園経営の「なおとさん」が群馬県で栽培しているくらいだから神奈川県ならOKだと思った。
​「アポロ」は人工授粉しなくても結実するようだが、毎年5月に人工授粉している。指に花粉をつけ、めしべにつける。めしべが細く小さいので親指か人差し指で授粉するとうまくいく。
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​ポポー
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一番美味のサスケハンナ(6月撮影)
​温帯果樹ポポーを導入したのは2009年12月から。「スイートアリス」「サンフラワー」を植えた。当時まだ手がけている人も少ない「幻のフルーツ」だったのでやってみようと思った。
その後「NC-1」「シェナンドー」「サスケハンナ」「ポトマック」「ミッチェル」「マンゴー」「シルク」を栽培。
2品種枯れてしまい現在7品種を栽培している。
ポポーの良いところは品種によって味は違うが「甘くておいしい」こと。糖度は申し分ない。

 
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​アテモヤ
シャカトウ(バンレイシ)は西インド諸島原産。寒さに弱く5℃で枯れ死すると言われている。
チェリモヤはペルー、エクアドルの山地原産。寒さにも暑さにも弱い。おいしい世界三大フルーツの一つと言われている。
アテモヤは上記の二つの交配種なので、シャカトウとチェリモヤ両方の性質を持つが、どちらかというとチェリモヤの性質を多く受け継いでいる感じがする。

30年前石垣島で初めて食べたシャカトウ。その甘さとおいしさに驚いた。なんとか栽培できないものだろうか。
シャカトウ、チェリモヤ、アテモヤについては今まで何回もチャレンジしては失敗し、枯れさせてしまっている。そのため実を成らせて食べるということを今後の人生の目標にしている。

 
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​2021年9月九州の方からアテモヤ(2年生?)の苗木を2本もらい受けた。樹高は30cm。(左写真)
翌年生育途中で鉢を倒して枝を1本折ってしまい、2本枝で横に広い苗木と、1本枝で背が高い苗木というそれぞれ違う形になった。
沖縄では栽培が容易なシャカトウであるが、神奈川県では環境がかなり違い難しい。
気温・・・神奈川県では冬の最低気温が 0~1℃に対し石垣島では15℃。15℃あれば地植えも可能だし、冬でも十分成長できる。一方夏の最高気温は神奈川県のほうが沖縄より3度くらい高くなる。そのため鉢植えで冬は暖房、夏は冷房が必要になってくる。
・・・アテモヤは幹も細く、枝も細い。風に弱い。沖縄では大きなビニールハウスで栽培され、風、台風から守っている。鉢で室内の窓際に置いておけば風の問題はない。
​・日照・・・熱帯果樹だからといって直射日光に何時間も当てていると「葉焼け」して葉が黒くなったり、ひどい場合は一日で苗木全体が枯れてしまうこともある。光合成のため日照は必要であるが、遮光して葉焼けしないよう陽の当たり方を工夫しなければならない。アテモヤは耐陰性があるので強烈な日光は無くても良い。光を補うには「植物育成ライト」を使う。
水やり・・・鉢の表面が乾いたら鉢底から少し水が出てくるくらいたっぷりやればよい。根腐れしないよう「水やりチェッカー」を使っている。ほぼ毎回水に「ゲキ力剤」を入れて水の吸い上げを良くし、たまに葉水もする。
肥料・・・IB肥料、ハイポネックス、木酢液、メネデールをそれぞれ日にちをあけて適度にやっている。
害虫・・・白いごく小さな虫「コナジラミ」がつく。特に新葉の裏側にいるのでセロテープで取り去る。
剪定・・・チェリモヤと同じく枝の強剪定は可能だが、鉢植えなので伸びすぎた尖端を少し切るくらい。ほったらかしておくと枝の中央部の葉が落ちてなくなり、先端だけが伸びて葉があるというバランスの悪い樹形になりがち。機会があれば摘芯して先端が伸びる「頂芽優勢の法則」を抑制することで、枝の途中から新葉(新枝)を出すことができる。
​・花芽・・・春先または夏、枝の成長期に枝の先端を切ってその枝の葉を2枚か4枚取り去ると、その場所から新梢が発生しそこに花芽がつく性質がある。
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​枝が横に広がったほうのアテモヤ(2024年1月)
​110cm×110cm×80cm(高さ)
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​1本枝で高く伸びたほうのアテモヤ(2024年1月)
​85cm×85cm×110cm(高さ)
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​中央にぶらさがっているのがつぼみ。
苗木2本とも2個ずつつぼみがついたが自然落下してしまう。
サスケハンナ(6月撮影)
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​ずっと暖かい2階に置いていたが、枝が真上に伸びるよりも横に広がって、しかもかなりクネクネ曲がって伸びるのですごく場所を取る。昨年6月に1階のリビングの庭の出口側へ移動。

夏は室内でも30℃を超えるので冷房。
冬は根を冷やさないよう夜から朝までだけ鉢のまわりに二重の不織布を巻き、ペットヒーターで25℃前後に保温。(左写真)
​葉や枝は寒くても、根さえ冷やさなければ大丈夫だということがわかった。ホットカーペットのようなものなので、その上に鉢皿に乗せたまま置く。
​1階は寒く、5℃前後になるので真夜中から朝まで弱い暖房も入れる。

上部で光っているのは植物育成ライト。
正面ガラス戸には遮光の不織布を設置している。
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​シャカトウ(バンレイシ)
​台湾や東南アジアで多く栽培されている。寒さに弱く、耐湿性が弱いので根腐れしやすい。逆に耐乾性は強いとされている。メリットは木が矮性であることと、自家受粉可能ということ。(人工授粉したほうが確実だが)

10~20cm程度の苗木は耐久力がないので、直射日光ですぐ葉焼けして枯れてしまうし、冬の寒さでも枯れてしまう。
​種から育てているとなかなか大きくならない。最低でも40cmくらいに成長した苗木であれば耐久力が違うはず・・・そこで昨年石垣島から苗木を取り寄せた。


 
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​石垣島の「ゆらていく市場」で売っていたシャカトウを食べた後、まいた種から発芽したもの。
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​赤シャカトウ (2024年1月)
2023年9月、石垣島の農園から取り寄せた「赤シャカトウ(レッドアテス)」は樹高55cmもあるしっかりした苗木だった。2.5号くらいしかない小さなポリポットに入っているので支えていないと枝の重さで倒れてしまうほど。生産者がとにかく鉢を小さくして水やり回数を増やし早く成長させるということは聞いて知っていたがこんなに小さな鉢でいいのだろうかとあまりのバランスの悪さに驚いた。

2階の窓際に置き、昼間は遮光して葉焼けを防いでいる。
60cmの高さになった時に摘芯し、そこで二本の枝に枝分かれさせた。今後左右に分かれた枝を水平に誘引して横に伸ばす予定。

​2階なので暖かく昼間は暖房不要。夜間から夜明けは室温は10℃以下にはならないが11℃~13℃くらいにはなる。寒さに弱いシャカトウなので、冬は寝る時にエアコンを止めるが「ペットヒーター」の上に乗せて25℃前後に設定し根を冷やさないように保温している。
​真冬なのに枝の先端の新葉は常に伸びてきている。
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